ハリウッドVFX業界就職の手引き

ハリウッドVFX業界就職の手引き
鍋潤太郎氏による、海外のVFX業界で働くための手引き。お薦めです。

2013年4月24日水曜日

自分の仕事をプレゼンしてみる その1

木村でございます。しばらく放置状態でしたが、皆さんお元気でしたでしょうか。実は私自分のホームページを作っておりまして、先週一週間はそれに掛かりっ切りでおりました。ホームページ自体は以前も作ったことはあったのですが、今回はドメインを取得するところから始まって、ウェブ・ホスティング、メール・アカウントの作成、ホームページの作成と公開と、一通りをこなしてみました。そんなに技術的に難しいのか、と言われれば、今のウェブ・ホスティングサービスはよく考えられていて、難しいことは何もないのですが、料金表を見ながら「うーん」とか言って考え込むことに半日とか、そういう風に時間が流れていきましたものですから、一週間かかった訳です。ちなみにその成果ですが、以下からご覧になれますので、よろしければチェックしてみてください。

http://www.takumikimura.com/


ではそもそも何故自分のホームページを作ることにしたかと言いますと、Rhythm & Huesとの契約も終わり、仕事に一区切りつきましたので、ここいらでスタジオやクライアントに少し自分の仕事の上手いプレゼン方法を考えた方がいいだろう、という思いつきからです。それがホームページというのはいささか古典的ではありますが、最近はどこのスタジオも、リクルーティングの際には、紙のレジュメやディスクに焼いたデモリールよりも、PDFやWord形式のレジュメをスタジオのウェブサイトからサブミットしたり、ウェブやYouTube等に上がっているビデオへのリンクを教えてください、というところが多くなっています。そこで、今回から何回かに分けて、VFXスタジオやアニメーション・スタジオに応募する際の、レジュメやデモリールの作成の仕方、オンライン上のプレゼンの方法について少々お話ししてみたいと思います。

用意するもの

アーティストやTDの募集をしているスタジオの求人に応募する際には、レジュメ、カバーレター、デモリールの3つが必ず必要になります。先ほど言いましたように、メディアが物理的な媒体を郵送する方法からオンライン上のデータに変わってはきているものの、この点は変わりません。ですので、これらを順に見ていくことにしましょう。

レジュメ

レジュメは要するに履歴書のことですが、日本と違ってアメリカのレジュメには決まったフォーマットというものがありません。従って、各人がそれぞれに工夫を凝らした形で作っている訳ですが、さすがにあまりにも奇をてらった作りですと、見づらくてそもそも見てもらえない可能性があります。アメリカの大手求人サイトMonster.comではレジュメのサンプルが閲覧できるようになっていますので、アメリカ式のレジュメがどんなものかよくわからない方は参考にしてみるといいでしょう。

http://career-advice.monster.com/resumes-cover-letters/careers.aspx

サンプルを見るとわかると思いますが、大体以下ような情報が書かれてあります。

  1. 名前と連絡先
  2. アプライするポジション(英語ではObjectiveなどといいます)
  3. 自分が売りにしているスキル
  4. 過去の職歴
  5. 学歴
  6. その他特筆すべき能力
そのままなので特に難しいことはないと思いますが、多少注意点があります。応募する先のスタジオが募集しているポジションとObjectiveは同じになるようにしましょう。ここが全然違うと、当然書類選考ではねられる可能性があります。職歴や学歴は、基本的に新しいものから先に書いていきます。また、業界で長く働いておりますと、当然職歴も長いものになってきます。全て書いてもそれほど問題にはならないとは思いますが、過去10年分程度にはしょってもかまわない、というか、その方がむしろ見やすいという場合もあるでしょう。また、「その他特筆すべき能力」は仕事に何らか関係あるものにすべきです。バイリンガルなどというのは、CGに直接は関係ないかもしれませんが、多国籍の人々が集まるアメリカのプロダクションでは印象はいいと思います。一方趣味のスポーツが得意、などという話は誰も聞いていないので、書かないようにしましょう。また、年齢や結婚でしているかどうか、といった情報も書く必要はありません。

レジュメはよくレターサイズの紙(だいたい日本のA4に近いサイズで、アメリカではビジネス用の書類は多くがこのサイズで作られます)1枚におさめた方がいいなどとも言われますが、無理矢理1枚におさめたために返って見にくくなるようであれば、2枚に分けた方がいいでしょう。その辺は臨機応変にした方がいいようです。ただし、3枚にも4枚にもなるのは避けた方がいいでしょう。


(4月29日追記)

カバーレター

カバーレターとは、言ってみれば簡単な挨拶と自己紹介状のようなものです。レジュメが自分の経歴や能力を詳細に記述したものだとすれば、カバーレターは短い文章で自分の売りを端的にPRするのが目的です。レジュメとは違い、フォーマルな文章にしなければならないため若干ハードルが高くなります。一番簡単なのは、先ほどもご紹介したMonster.comの様なサイトにあるサンプルの中から一番自分にあっていそうなものを選んで、固有の要素だけを自分なりに置き換えて作ってみることです。例えば、Monster.comのカバーレター・サンプルのIT Professional Sampleには以下のような文章があります。

It was with great that I read your recent posting in the Times for an IT security specialist.

これは、例えば以下のように置き換えられるでしょう。

It was with great that I read your recent posting in CreativeHeads.net for a Lighting Technical Director.

こうして一通り仕上げた後、ネイティブや英語の得意な人にチェックしてもらうといいでしょう。ちなみにこうしたビジネス文書では、省略した書き方、即ち「I’m」とか「It’s」といった書き方ではなく、「I am」とか「It is」といったように、ちゃんと全てを書くようにします。

ちなみに仕事のアプライをオンラインからするようになっている場合は、フォームにこのカバーレターをポストする入力欄がない場合があります。その場合はカバーレターはいりません。代わりにコメント欄などがある場合には、そこにPR用の文章を書いておくといいでしょう。


次回はデモリールのお話をしたいと思います。


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