ハリウッドVFX業界就職の手引き

ハリウッドVFX業界就職の手引き
鍋潤太郎氏による、海外のVFX業界で働くための手引き。お薦めです。

2013年9月28日土曜日

永遠の0

木村でございます。約1ヶ月ぶりとなりましたが、前回お話ししたとおり私このブログを日本から更新しております。こちらで映画の仕事にちょっと関わっておりまして、年末まではこのまま日本で仕事をすることになっております。職場は幸いにも良い方ばかりで、リラックスして仕事ができるのですが、当初の想定上の忙しさで、ようやく今日になってブログ時間が取れた次第です。

実は前回の「ライティングをしてみる その1」はCG WORLDさんにFacebookで取り上げて頂いたようで、大分多くの方から読んで頂けました。ですのでご期待に添うべく、その2以降もなんとか更新していきたいと思いますが、現状の忙しさを考えるともう少しかかりそうです。気長にお待ちください。また、時折このブログを読んでおられる方から、個別に相談に乗って欲しい、意見を聞かせて欲しい、といったご要望をいただくことがあります。以前このブログのコメント欄でも書いたことがありますが、私基本的に個別のご相談には応じておりません。お一人のご相談に応じると、他の方のご要望にも応じないと不公平になりますし、かと言ってそういったご要望全てに応じている時間的余裕はないのが現状です。ただ、ご相談の多い事柄に関しては、いずれこのブログでも取り上げていこうとは考えております。ただ、それがいつ、どういう形で、ということは一切お答えできませんので、ご容赦ください。

さて、今回はちょっと映画のお話をさせていただきたいと思います。今回日本に来るに当たって、仕事以外にやりたいと思っていたことが幾つかありまして、1つが日本の免許の更新、そしてもう1つが日本の映画を見ることです。残念ながらアメリカでは、日本映画を、特に劇場で見るチャンスはあまりないため、これが楽しみの1つでした。そして今回、幸いにも私が白組に勤めていた頃の同期が「永遠の0」のCGスーパーバイザーを務めていて、試写会のチケットを手配してくれ、行って参りましたので、そのお話をしたいと思います。


日本ではもうだいぶ話題になっていたようですのでご存知の方も多いかと思いますが、第2次世界大戦中の特攻隊員をモチーフにしたベストセラー小説の映画化でして、お話ししたように白組をはじめとする数社がVFXを担当しています。2時間半と比較的長丁場で、登場人物の回想シーンが多いのですが、ダレることなく、非常に引き込まれる展開です。私最近の日本映画を見ていなかったので、比較してどうこうは言えないんですが、 VFXの出来は非常に素晴らしいです。昔の仲間がやっているから言うわけではないですが、ショットによってはハリウッド映画のVFXと比べても遜色ないほどの出来栄えのところもあります。私が特に好きなのは赤城という日本の空母が出てくるシーンで、ここなどは本当に素晴らしい出来です。この映画、日本映画としてはおそらくそれなりに予算はあったと思うのですが、回想シーンは戦闘シーンが多いので、全て再現すると大変な物量になってしまいます。そのため話の内容を吟味し、役者の語りだけで済ませるところと実際に再現するシーンをうまく使い分け、限られたリソースを必要なところに集中させていますが、これも彼らの経験の妙だと思います。

お話は申し上げましたように特攻隊の話ですので好き嫌いもあるかと思いますが、映像だけでも十分見る価値はあるかと思います。一般公開は12月21日からとちょっと先のようですが、年末劇場に足を運んでみると良いのではないでしょうか。アメリカに住んでおられる皆さんは、ちょっとこの映画がアメリカで公開される可能性はあまり高くなさそうですが、ブルーレイになったら日系のビデオ店で借りてみると良いのではないかと思います。

次回はなんとか「ライティングをしてみる」の続きをお話ししたいと思います。

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